モッティの奇妙な冒険 第15話:きときと


何年か前、熟成肉が話題になりましたね。熟成ステーキなどの牛肉はもちろんの事、そのブームの中に魚を熟成させて、刺身や寿司で提供する方法もクローズアップされ、某回転寿司ののぼり等で「熟成●●」等言う表記をよく見かけたものでした。

刺身や寿司の魚は新鮮な方が良い、と言う大方のイメージの逆をアピールして注目を浴びた話でしたが、魚の熟成自体は珍しい話ではなく、古くから「昆布締め」や「ヅケ」と言った形で存在していました。

またすべての魚が熟成に向いているわけではなく、方法を間違えた熟成で毒素が発生してしまう危険性があるようなので、見様見真似の熟成は皆さん避けた方が良さそうです!

「キト」と言えば、コーヒーやチョコレートの産地でもあるサッカー強国のエクアドルの首都として知られていますが、「きときと」と言えば富山県で「新鮮な」という意味の方言です。

“天然のいけすとも呼ばれる富山湾は白えびなど、新鮮な魚介類の宝庫です。また冬期に氷見漁港で水揚げされるブリを「氷見の寒ブリ」としていち早くブランド化したことでも知られています。

高岡から氷見へ向かう電車にも人気の観光列車があり、車内に寿司職人がいて、その場で握りたての寿司が食べられるようです。調べてみたところ満席で、予約が取れませんでした。また空港にも「富山きときと空港」と言う名前がついていて、県全体で新鮮な魚をアピールしています。

ちなみにこの空港、全国で唯一の河川敷にある空港のようです。飛行機が堤防を越えたり、飛行機を横目に釣りや野球を楽しむという珍しい光景が見られるみたいです。

富山と言うだけあって、海だけではなく山も豊かで囲まれていて、立山や黒部峡谷などが有名ですね。ミネラルウォターも全国的に人気です。一度黒部ダムに行ったことがありますがまさに絶景でして、高所恐怖症の友人はずっと震えていました。

本当はエクアドルの話を今回考えていましたが、いつも通り脱線したのでたまには最後まで脱線したままで終わりたいと思います。