日本人の好きなフルーツ、売れているのは?食べられているのは?

 

1. はじめに

1-1. 日本人のフルーツ好き、でも日常的には食べてない?

イチゴ、シャインマスカット、桃、スイカ…。日本人はフルーツが大好き。季節になるとフルーツ狩りに行ったり、高級フルーツを贈り物に選んだりと、フルーツに対する愛情は深め。でもその一方で、「日常的にはあまり食べてない」という声もよく聞きます。

「高い」「むくのが面倒」「食べるタイミングが難しい」など、好きだけど手が伸びにくいという現実。今回はそんな“好きなのに、あまり食べられていない”フルーツの実態に迫ります。

1-2. 「好き」と「よく食べる」は意外と違う?そのギャップを探る

「好きなフルーツランキング」と「実際によく食べているフルーツランキング」。この2つを比べてみると、かなりのギャップがあることがわかります。たとえば、好きな果物1位のイチゴ。でも毎日食べている人はそんなに多くないはず。

この記事では、「好き」と「食べてる」のリアルな違いをランキング形式で紹介しつつ、日本人のフルーツ事情を読み解いていきます。

2. 日本人が“好きなフルーツ”ランキング

2-1. 定番から意外な果物まで!人気トップ10

まずは「好きなフルーツ」ランキングから。複数の調査を元にした、よく名前が挙がる上位10品種は以下の通りです。

  1. イチゴ
  2. シャインマスカット
  3. メロン
  4. スイカ
  5. りんご
  6. みかん
  7. ぶどう(巨峰など)
  8. バナナ
  9. パイナップル

トップ3は圧倒的に「甘くてやわらかい」系が人気。特にイチゴや桃は、ビジュアルの可愛さもあって圧倒的な支持を集めています。一方で、バナナやパイナップルなど、身近な存在もランクインしているのが面白いですね。

2-2. 男女・世代別で変わる好みの傾向

性別や年代でも好みは大きく変わります。
女性:イチゴ、桃、シャインマスカットなど“映える甘系”が人気
男性:スイカ、りんご、柿など“しっかり食べ応え系”が上位に
子ども:バナナ、みかん、ぶどうなど“むかなくてすぐ食べられる系”が好まれる

見た目・手軽さ・食感の違いが好みに直結しているのがわかります。

2-3. 「好き=買う」ではない理由とは

上位にランクインした果物の中でも、イチゴやメロン、シャインマスカットなどは「好きだけど高くて頻繁には買わない」という声が多数。価格・保存性・手間が、実際の購買行動を左右しているのです。

つまり、「好きなフルーツ」と「日常で食べているフルーツ」には、大きなギャップがあるということ。次章では、実際によく“食べられている”フルーツを見てみましょう。

3. 実際によく“食べられているフルーツ”ランキング

3-1. 家庭でよく登場するフルーツの傾向

実際に家庭でよく食べられているフルーツの上位はこちら。

  1. バナナ
  2. りんご
  3. みかん
  4. グレープフルーツ
  5. キウイ

上位にランクインしたフルーツは、価格が手頃で手に入りやすく、日持ちしやすいものばかり。冷蔵庫に常備しておける安心感も人気の理由です。

3-2. 食べやすさ、価格、保存性がカギ?

日常的に食べられているフルーツには、共通の特徴があります。
皮をむきやすい(またはむかなくていい)
100~200円程度で買える
2~3日以上は保存できる

つまり「手軽さ」と「コスパ」が重要なんですね。特別感よりも“日常でいかに使いやすいか”が、選ばれる理由になっています。

3-3. 食卓に並ぶ“リアル消費フルーツ”とは

朝のバナナ、昼のお弁当のりんご、夕食後のみかん。家族みんなでシェアできて、準備も簡単なフルーツが、結果的に“よく食べられている”存在なんです。

おしゃれなフルーツも魅力的ですが、日常で「食べ続けられる」フルーツこそが、リアルなランキング上位を占めているのが現実です。

4. よく食べられている=売れている?流通から見る傾向

4-1. スーパー・コンビニ・宅配…どこで買われている?

フルーツの購入先として主流なのはスーパー。特売や見切り品などで手頃に買えるのが魅力です。一方、コンビニネットスーパー・宅配でも「カットフルーツ」や「フルーツミックス」が人気を集めています。

とくに忙しい30~40代の女性には、すぐ食べられて保存もきく冷凍フルーツや一人分サイズのパックが支持されている傾向があります。

4-2. 売れ筋フルーツとその理由

売上ベースで見たときに安定しているのはバナナ、りんご、みかん。これらは年中出回っていて価格も安定しやすく、用途も幅広いのがポイント。朝食・おやつ・お弁当・料理の副素材など、出番の多さがそのまま売れ筋につながっています。

最近ではシャインマスカットやイチゴもギフト需要で急浮上。ただし高級ラインは売れる時期が限られており、年間ベースでは定番フルーツが圧倒的です。

4-3. 加工品・スイーツに人気が移っている?

最近のトレンドとして、フレッシュフルーツから加工品・スイーツへのシフトも見逃せません。コンビニのフルーツ入りヨーグルトやゼリー、冷凍フルーツを使ったスムージーなど、手間なく取り入れられるアイテムが人気です。

果物は“そのまま食べる”だけでなく、“混ぜる・トッピングする・飲む”スタイルで広がりを見せています。

白金スイーツ フルーツアイス 果物 くだもの デザート

5. フルーツ離れと言われる中でどう楽しむ?

5-1. “むくのが面倒”を解決する工夫

フルーツ離れの大きな理由のひとつが「皮をむくのが面倒」。でも、りんごはカットして塩水に漬ければ変色を防げるし、みかんは冷蔵保存で皮がむきやすくなります。
カット&保存をうまく活用すれば、手間を減らしてもっと身近に。

最近はピーラーで簡単にむける専用ツールも人気。準備がラクになれば、自然と食べる機会も増えていきます。

5-2. 小分け・カットフルーツ市場の拡大

スーパーやコンビニで増えているのが小分け・カット済みフルーツ。一人暮らしや忙しい家庭でも取り入れやすく、ゴミも少なく済むので便利。パックの透明度も高く、見た目で「おいしそう」と感じやすいのもポイントです。

価格はやや割高でも、手軽さ・時短ニーズに応えていることが、需要を支えるカギになっています。

5-3. 日常にフルーツを取り入れるおすすめアイデア

朝ごはんにヨーグルト+カットフルーツ
冷凍フルーツを炭酸水や紅茶にトッピング
皮付きのまま焼くだけで簡単デザート(焼きバナナ・焼きりんごなど)

「毎日食べよう」と気負わず、冷蔵庫に1種類フルーツを常備するだけでもOK。生活にちょっとだけフルーツを差し込むことで、気分も栄養もグッと上向きになります。

プログレ ドライフルーツ パイナップル ノンシュガー

6. まとめ

6-1. 「好き」だけじゃなく「食べる」フルーツ習慣を

日本人はフルーツが大好き。でも「好き」と「実際に食べる」は必ずしもイコールではありません。少しの工夫で、フルーツはもっと身近な存在になれるし、もっと日常の食卓で活躍できます。

6-2. 手軽に楽しく、もっとフルーツを楽しもう!

フルーツはおいしくて、体にいい。そして何より、ちょっとした幸せをくれる存在です。ランキングの裏にある“リアルな食べられ方”を知った今、明日からの食卓にフルーツをもう一品、加えてみてはいかがでしょうか?