■Professional Voice 第4回

「オリーブオイル」の豆知識。みんな知ってるかな?

 

みなさん、ごぶさたしていました。しばらくぶりの「PROFESSIONAL VOICE」第4回をお届けします。今回は、千葉県市川市にあるオリーブオイルの専門店『MAMAS TABLE』の小松崎さんにご登場してもらい、オリーブオイルの正しい選び方などについて教えていただきます。

 

  小松崎粧子(こまつざきしょうこ)

 オリーブオイル専門店

 「MAMAS TABLE」スタッフ

 http://mamastable.info/

 

 

 みなさま、はじめまして。千葉県市川市にあるオリーブオイルの専門店「MAMAS TABLE」スタッフの小松崎と申します。今回は、お店で私がお客さまにお伝えしているような、オリーブオイルに関するちょっとした豆知識のようなことをお話ししたいと思います。

■オリーブオイルの生産量1位はあの国ではない⁈

<オリーブオイルの生産量>

・第1位 スペイン  1,199,200トン  

・第2位 イタリア  587,700トン

・第3位 ギリシャ  332,600トン

※2009年調べ

 

 

オリーブオイルといえば、パスタの国イタリアを思い浮かべてしまいそうですが、生産量の第1位はスペインでした。ちなみにオリーブの品種が豊富なのはイタリアで、消費量が世界一なのはギリシャだそうです。

 

ギリシャでは年間一人当たり20リットルものオリーブオイルを消費していて、なかでもギリシャ南部のクレタ島では、その倍の40リットルだとか。そのおかげなのか、クレタ島の人々は長寿で健康であることが世界的にも有名ですね。

オリーブ畑

 

■オリーブオイルの歴史トリビア

もともとオリーブの原産地は、トルコ南部のシリアやヨルダンあたりの地中海沿岸と言われています。そして紀元前3世紀頃、ローマ時代に地中海諸地域にオリーブ栽培が広がっていったそうです。

日本にオリーブが伝わったのは、安土桃山時代の1586年頃に、ポルトガルの神父たちからもたらされたと言われています。本格的なオリーブの栽培は、1880年頃、和歌山や神戸などで始まりました。現在は岡山や香川(小豆島)などで主に栽培されています。

 

オリーブオイル瓶

 

 

■当店流オリーブオイルの選び方

たくさんの種類があるオリーブオイルは、イタリア産、スペイン産など産地で選ぶよりも、何の素材、何の料理で使うのかによって選ぶとよいですね。

 

生ハム

 

 

《当店でよくご案内する、料理×オリーブオイルのテイスト》

  • 葉物のサラダ、白身魚のカルパッチョ、ヨーグルト、和食(豆腐や納豆)、そのまま飲む場合

⇒素材の味を邪魔しないよう、マイルドで優しい味わいのオイルが最適!

 

  • パン、サーモンのカルパッチョ、トマトのカプレーゼ、ペペロンチーノ、アヒージョなどの場合

⇒ほどよくオリーブの風味が感じられる、ミディアムフルーティーなオイルが最適!

 

  • 牛肉のステーキ、牛肉のカルパッチョ、トマトパスタ、チーズなどの場合

⇒力強いオリーブの香りストロングな味わいで、後味にピリッとスパイシーが残るオイルが最適!強めのテイストの素材とオリーブの濃厚さがベストマッチします。

 

オリーブオイルをお店で選ぶときは、テイスティングができるのが一番よいですが、できない場合は、上記を参考にしてみてください。また日本語表記があるオリーブオイルには、テイストの説明が載っているものも多くあります。

 ※参考資料「オリーブオイルテイスター講座」より

 

オリーブオイルに関して、小松崎さんの豆知識はいかがでしたか?健康的なイメージも強いオリーブオイルを極めれば、クレタ島の人々に負けない長寿も期待できそう!あなたもぜひ、さまざまなテイストで自分好みのオリーブオイルを見つけてみてはいかが♬