冷蔵室・野菜室・チルド室 正しい使い方を徹底解説

1. はじめに
1-1. 冷蔵庫の「冷蔵室」「野菜室」「チルド室」って違いを知ってる?
毎日使う冷蔵庫ですが、「冷蔵室」「野菜室」「チルド室」の違いを意識して使っていますか? 「とりあえず冷蔵庫に入れておけばOK!」なんて思っていると、食品の鮮度が落ちやすくなったり、逆に傷みやすくなることも。
各部屋にはそれぞれ異なる役割があり、適切な食材を収納することで、おいしさを長持ちさせることができます。この記事では、冷蔵庫の各部屋の正しい使い方を詳しく解説します!

1-2. なんとなく使っていると、食品ロスの原因に!正しい使い方を解説
冷蔵庫の使い方を間違えると、せっかくの食材が早く傷んでしまい、食品ロスにつながることも。たとえば、野菜室に入れるべきものを冷蔵室に入れてしまうと乾燥しやすくなり、逆にチルド室を活用しないと肉や魚の鮮度が落ちやすくなります。
「食品を長持ちさせるには、どこに入れたらいいの?」と迷っている方は、この記事を読めば冷蔵庫の使い分けがバッチリ分かりますよ!
2. 冷蔵室の役割と正しい使い方
2-1. 冷蔵室の基本的な役割と適温とは?
冷蔵室は、冷蔵庫のメインスペースであり、食品を適温で保存する役割があります。一般的な家庭用冷蔵庫では、冷蔵室の温度は約2~5℃に設定されています。
この温度帯は、細菌の繁殖を抑えながらも食品が凍らない絶妙なバランスになっています。ただし、冷蔵室の温度は扉の開閉頻度や食品の量によって変動しやすいため、温度管理を意識することが大切です。
2-2. 冷蔵室に入れるべき食品リスト
冷蔵室には、次のような食品を保存するのが適しています。
- 飲み物(牛乳、ジュース、ペットボトル)
- 調味料(マヨネーズ、ドレッシング、味噌など)
- 加工食品(チーズ、ハム、納豆、ヨーグルトなど)
- 残り物の料理やおかず
- カット済みの野菜
ただし、冷蔵室の扉部分は温度が変動しやすいため、牛乳や納豆などの要冷蔵食品は奥のほうに収納するのがベストです(納豆はチルド室でもOK)。
2-3. 冷蔵室での収納&保存のコツ
冷蔵室をうまく活用するためのポイントをいくつか紹介します。
- 食品を詰め込みすぎない(冷気の流れを確保する)
- 開封後の食品は密閉容器に入れる
- すぐに食べるものは手前、長期保存するものは奥へ
また、冷蔵庫内を整理し、賞味期限が近いものを優先的に消費する習慣をつけると、食品ロスの防止にもつながります。
3. 野菜室の役割と正しい使い方
3-1. 野菜室の温度と湿度の特徴
野菜室は約3~8℃と、冷蔵室よりもやや高めの温度に設定されており、湿度も高めに保たれています。 この環境は、野菜や果物の鮮度をキープするのに最適です。
野菜は水分を多く含んでいるため、乾燥するとすぐにしなびてしまいます。そのため、野菜室は湿度が高くなるよう設計されており、葉物野菜や果物の保存に適しています。

3-2. 野菜室に入れるべき食品・入れてはいけない食品
野菜室に入れるべき食品は以下の通りです。
- レタス、キャベツ、小松菜、ほうれん草などの葉物野菜
- にんじん、大根、ごぼうなどの根菜類
- きゅうり、ピーマン、なす、トマトなどの果菜類
- 果物(りんご、バナナ、みかんなど)
一方、以下の食品は野菜室に入れないほうがよいものです。
- じゃがいも、さつまいも(低温障害を起こしやすい)
- 玉ねぎ、にんにく(湿度が高いとカビやすい)
3-3. 野菜を長持ちさせる収納方法
野菜室を有効活用するためのポイントを紹介します。
- 葉物野菜は濡らした新聞紙で包み、ポリ袋に入れる
- 根菜類は立てて収納すると長持ちしやすい
- トマトはへたを下にして並べる
- バナナは基本的に常温保存が適しているが、夏場は野菜室で保存するのも一つの方法
野菜室内で野菜が重なりすぎると、傷みが早くなることもあるため、適度にスペースを確保しながら収納しましょう。
4. チルド室の役割と正しい使い方
4-1. チルド室の特徴と適温とは?
チルド室は、冷蔵室よりもさらに低温に保たれたスペースで、約-1~2℃に設定されています。 この温度は食品が凍る直前の状態を保つため、鮮度をキープしやすいのが特徴です。
冷蔵室に比べて細菌の繁殖が抑えられるため、生鮮食品の保存に適しています。特に肉や魚はチルド室に入れることで、通常の冷蔵室よりも鮮度が長持ちします。

4-2. チルド室に入れると鮮度がアップする食品リスト
チルド室に入れることで鮮度が長持ちする食品を紹介します。
- 生の肉(牛肉、豚肉、鶏肉など)
- 生の魚(切り身、刺身、貝類など)
- ハム、ソーセージなどの加工肉
- 発酵食品(味噌、納豆、ヨーグルトなど)
- 生クリームやチーズ
4-3. チルド室の正しい活用方法
チルド室をうまく活用するためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 生肉や魚はトレーのままではなく、ラップや保存袋に入れて保存すると鮮度を保ちやすい
- 使う予定のない肉や魚は、すぐに冷凍する
- 発酵食品は密閉容器に入れて保存し、ニオイ移りを防ぐ
5. 冷凍室・パーシャル室の活用も知っておこう
5-1. 冷凍室とチルド室の違いを理解しよう
チルド室は食品が凍る直前の温度をキープするのに対し、冷凍室は-18℃以下の環境で食品を凍らせるスペースです。
チルド室は「鮮度を保ちながら短期間保存する」のに向いていますが、長期保存をする場合は冷凍室のほうが適しています。

5-2. パーシャル室の便利な使い方
パーシャル室は、冷蔵室と冷凍室の中間的な機能を持つスペースで、-3℃前後に保たれています。 この温度では食品が凍りきらず、微凍結状態になるため、半解凍のまま包丁でカットできるのが特徴です。
- 薄切り肉(使う分だけカットしやすい)
- 魚の切り身(解凍せずにすぐに調理できる)
-
作り置きおかず(凍らずに長持ちする)
6. まとめ
6-1. 冷蔵庫の各部屋を正しく使い分けて食品ロスを防ごう!
冷蔵庫の「冷蔵室」「野菜室」「チルド室」、さらに「冷凍室」や「パーシャル室」には、それぞれ適した温度や湿度があります。 正しく使い分けることで、食品を長持ちさせ、無駄なく使い切ることができます。
6-2. 食品ごとの適切な保存場所をおさらい
冷蔵室に入れるべき食品
- 飲み物、調味料
- 加工食品(チーズ、ヨーグルト、納豆など)
- カット済み野菜、作り置きおかず
野菜室に入れるべき食品
- 葉物野菜(レタス、ほうれん草、小松菜など)
- 果菜類(トマト、きゅうり、ピーマンなど)
- 根菜類(にんじん、大根など)
チルド室に入れるべき食品
- 生肉、生魚
- ハム、ソーセージ
- 発酵食品(味噌、ヨーグルトなど)
パーシャル室に入れるべき食品
- 薄切り肉、魚の切り身
- 作り置きおかず
これらのポイントを意識することで、食材を長持ちさせ、よりおいしく楽しむことができます! 冷蔵庫を上手に使い分けて、賢い食品保存を実践しましょう!