【Chef's advice】<第11回>シェフ直伝。お鍋ひとつでできる、簡単レシピ【発酵白菜鍋】
今回のテーマ、「シェフ直伝。お鍋ひとつでできる、簡単レシピ」
寒くなってきました。お鍋ひとつでできて、身体があったまる、しかも簡単。そんなレシピがあったら、毎日のごはんにお助けではないですか?
今回は、簡単ですぐできる。しかもおいしい!
そんな欲張りなレシピを中山シェフにお聞きしました。
前回に続き、身体あったまる発酵ごはんですよ~
中山シェフに、シェフにお聞きするのも恐縮ですが、
すごく簡単なお料理を教えてほしいのです・・・
と、お願したところ
発酵白菜鍋にハマってるんだよね
という答え。
それ簡単ですか?(今回のテーマは簡単レシピなだけに・・・)
すごく簡単。しかも何にでも合うし、いくらでも食べられますよ。
と、うれしいお言葉❤
今回のレシピは、「発酵白菜鍋」です
<シェフ直伝のレシピ>
発酵白菜鍋”(2人前)
◇材料
白菜 1/2株くらい(つくりおきできるので、たくさんつくっておいてもよいです)
昆布 10㎝四方くらい1㎝角くらいに刻んで
塩 ひとつかみ
豚肉 脂がある程度ある部位 300gくらい
↑
ここまでが発酵白菜鍋の素になります。
他は、なにをいれてもよいとのこと
きのこや、豆腐などもよし、食べるときに香菜、バジルなどもおいしいとか。
◇発酵白菜をつくる
1)白菜を刻んで、昆布を1㎝角くらいに切っておく
2)1)をジップロックなど密封できるものにいれて、塩をまぶしてよくもんでおく。
そのまま常温で2-3日・・・
気温によりますが、だんだんぷくぷくと白菜が発酵してきます。
白菜が漬物のようにちょっと酸っぱい乳酸の香りがしてきたら
出来上がり。
このあとは、どんどん発酵が進みますので、冷蔵庫にいれるようにしてください。
さてさて、お鍋です!
- 土鍋や、ホーローなどの鍋に白菜をいれ、他に食べたい具を
いれて、グツグツ煮込みます
このとき、豚肉は必須!豚に脂と、発酵した白菜のコンビネーションが美味なのだとか。
4)コンロの火をつけて、混ぜながら煮ていきます。
さあ、食べましょう!
もう出来た?
そう。簡単レシピですから❤
でも、ここからがシェフならではの
さらにおいしく食べるアドバイス。
香り野菜、バジルとか、香菜とか・・・を煮込まないで、
薬味としてたっぷり、たっぷり用意して食べてください
発酵した白菜とよく合うんです。
あとは、この鍋。スープが絶妙においしい。無限スープなんです。
ポン酢とかだと、ずっと食べていると飽きちゃうでしょう?
これは飽きない。
途中、香り野菜をいれたり、キムチをのせたり、豆乳をいれてみてもおいしい。
締めは、やっぱりうどんですね。(シェフ、相当ハマっている様子・・・)
パリのおうちごはんで、ご家族とよく食べるのだとか。
さらに、どんな組み合わせが合うかなあって、研究中とのこと。
余談ですが、台湾に「酸菜白肉鍋」という名物料理がありますが、
それにも似ていますとのこと。
酸菜白肉鍋は、お店によってですが、白菜の古漬けをつかったりして、
お肉も肉団子をいれたりして食べますよね。
なんて話をしておりましたら、
そうそう、中国の獅子頭鍋にも似ていますね。
と、シェフ。
こちらの連載、おいしいものは、人を幸せにするというテーマですが、
おいしいものの話だけでも、幸せになっちゃいますね。
寒くなってきました。白菜も甘くなってきましたね。
ぜひ、週末にフーフーして食べられるよう、明日くらいから
発酵白菜、仕込みませんか?
そして、シェフのその後の研究も知りたいですよね。
それは、to be continued…
お楽しみに!
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〈文・小池美枝〉