【ゆるっと薬膳、簡単レシピ】第3膳 デトックス薬膳スープ <食べ過ぎ、飲みすぎの人に>

前回のゆるっと薬膳、つくってみていただけましたか?

ココロも身体もゆるっと。ゆるっと薬膳 第三膳です。
これからの季節、人との集まりが多くなりますね。家族と、友人と、久しぶりに旅行に行か
れる方も、クリスマスや年末年始・・・おいしいものたくさん食べて、おいしいお酒たっぷ
り飲んで・・・あーーーやっちまった・・・(笑)なんてこともありそうですね。
そんなときに早くリカバリーできる、とっておきの薬膳スープをご紹介します。
しかも、簡単!



薬膳は、「~ねばならない」がないのがよいところ。
食べちゃダメ、飲んじゃダメ・・・はないですよ。だからおいしいもの楽しく食べて、飲ん
でください。
でも、食べ過ぎた、飲み過ぎたってときは、お腹を早くすっきりと
健やかにしておきたいですね。
食べたら出す。吸ったら吐く。これがきちんとできるような
養生スープでもありますので、覚えておいてくださいね。

と・・・いうことで、第 3 回は「デトックス薬膳スープ」です。


冒頭、食べ過ぎ、飲みすぎ・・・と書きましたが、一番辛いのは、二日酔いですね。
そんなときにもぴったり。
二日酔いは、お酒の「毒」が胃に溜まってしまって分解しないことで起こります。
水分をたくさんとって、薄めてあげて、早く排出するとよいのですが、
気持ちが悪いとたくさん水ばかり飲めませんね。
お腹が冷えてしまっても、うまく消化しませんから、お腹をあたためることも大切。

ただし・・・この時あたためすぎてもいけません。
お酒の「毒」と書きましたが、一種の熱がお腹に溜まっていることでもありますから
お腹はあたためつつ、熱を冷ますものをおもに組み合わせてください。
陰陽のバランスです。

今回のスープにつかう食材は、
大根、白菜、豆腐が身体の熱を冷まします。特に、大根は消食といって
消化を促進してくれ、豆腐が身体に潤いを与え、白菜が身体に溜まった

余分な水分を尿として排出してくれます。なめこは身体を早く元気にしてくれます。
生姜と味噌はお腹をあたためつつ、吐き気止め。
効能の話はちょっと難しいですが、レシピは簡単。



さあ、つくりましょう!
ゆるっとする場所は、ココロと脾胃(お腹)



<材料 4 人分>
大根 10 ㎝くらい
なめこ 1 袋
白菜 3-4 枚
豆腐 1/2 丁
生姜 1 片
味噌 一人分小さじ 1 強



<作り方>
1. 白菜は、細かい千切りにする。
2. 豆腐は手でぽろぽろにほぐす。

 

3. 大根は、おろして、生姜もおろして。

 


◇ポイント!◇
胃が気持ち悪いわけですから、または食べ過ぎて消化していないので
できるだけ消化しやすい状態にして、早く身体に吸収してもらいましょう。
なので、白菜、豆腐、なめこはできるだけ細かく、大根、生姜はすりおろして
するするっと、噛まないで飲めるような状態にします。



4. 鍋に水を入れ、湯が沸いたら、白菜、豆腐、なめこをいれ、
くたくたになるまで煮る。(細かくしているので 10 分もかかりません)



5. くたくたになったら、大根おろしを入れて、ひと煮立ち。
今回の大根の使い方は、大根の消化酵素を生かしたいから、あまり煮込まないようにしてください。




6. 器によそって、生姜と、小さじ 1 強くらいの味噌を器で
溶いて、熱々をフウフウしながら、飲んでください(流し込む感じ)






◇ポイント!◇
ぬるぬるではなく、熱々でお願いします!
味噌にも酵素があるので、鍋で溶かないで一杯ずつ器で溶いてください。
そして、味噌はいつもより多め。味噌の塩気もいい仕事をしますから。



一杯飲みおわるころには、少しすっきりしていますよ。
そして、1 時間もすれば消化してきます。


食べ過ぎ、飲み過ぎでない日も、ちょっと胃腸を休めたいと
いうときにもおすすめです。
キーワードは、「熱々と酵素」



この冬、活躍するスープになると思いますよ。
ぜひ、お試しください。