【ゆるっと薬膳、簡単レシピ】第5膳 自然薯と大根の癒し味噌汁 <とにかく疲れちゃった人に>

前回のゆるっと薬膳、つくってみていただけましたか?

 

ココロも身体もゆるっと。ゆるっと薬膳 第五膳です。

師走になりました。忙しい毎日ですか? 疲れ溜まってませんか?

寝ても寝ても眠いなあ・・・とか、食欲ないなあ・・・とか

お腹の調子悪いなあ・・・とか。

 

きっとお疲れですよ。気持ちは頑張らなきゃと思っているけれど、

身体は休みたいって思っているかも。

中医学では、そのような症状は「気虚」であることが多くて、

元気が足りない状態です。

元気のないときに、ステーキや、にんにくたっぷりのお料理を食べても

かえって身体が悲鳴をあげることもあります。

そんなときに飲んでほしいお味噌汁、「自然薯と大根の癒し味噌汁」

 

もちろん疲れていますから簡単につくりましょう。

そしてココロも身体もホッとする。まさに五臓六腑にしみわたる1杯ですよ。

 

自然薯は、山芋。山芋は山薬(さんやく)という滋養強壮に効く生薬。

特に、肺、脾、腎に働き、身体の表面(バリア機能)を担当する

肺にも効くので、風邪などから身体をまもる抵抗力をつけてくれます。

脾の元気をつけることで、食べて消化して栄養(営養)にするという

働きもしてなにより身体の芯の元気をつける腎にも効く、

疲れたときのお助け食材。

日頃から、山芋を食べていると疲れにくい身体になりますよ。

その山芋の中でも、自然薯は一番元気印。見つけたら買ってみてください。

なかったら、大和芋でもよいですよ。

 

大根は、「消食」といって、消化を助ける働きをします。

あわせて、気を下げてくれるので、忙しくてキーっとなっているときにも

よいです。

今回は、いつもの味噌汁の千六本のような切り方ではなく、

まるごとおでん大根のように、昆布でほっこり煮てみましょう。

 

あとは、かつおだしと味噌だけ。

かつおぶしは、気を補い、血の巡りをよくしてくれ、味噌もお腹をあたため

気を補ってくれます。なにより発酵食品。

沖縄では、カチュー湯といって、かつおぶしにお湯を注いで、少し醤油をたらして

フーフーしながら1杯飲みほすと、元気になる汁(スープ)があるくらい。

 

出汁をとるの?

えーーー大変、と思わないで、とっても簡単だからぜひつくってみてください。

かつおだしに味噌の香り、そこに昆布の香りがうつった大根を一口。

自然薯をするするっとすすって、ずずずーっと味噌汁を飲む。

あーー癒されるー❤

そんな気持ちにさせてくれるお味噌汁ですよ。

 

ちょっと食べたくなりませんか?

 

さあ、つくりましょう!

ゆるっとする場所は、ココロと身体。

 

<材料 4人分>

自然薯(大和芋や長芋でもよい)150gくらい。
 ※塊で売っていると思います。厳密でなくて大丈夫です!
大根 2㎝くらいの輪切り 4個
昆布 10㎝角1枚
かつおぶし ひとつかみ(30gくらい。たっぷりと)
水 1ℓ(かつおだし用)
味噌 大さじ1と1/2くらい(出汁が効いているので、薄めでよいが減塩味噌や出汁入り味噌ではなく、天然味噌にしてください)

 

 

<作り方>

(1)大根は2cmくらいの厚さにきって、皮をむき、面取りしておく

(2)鍋に昆布をいれ、大根を箸がすっと通るくらいまで煮る。

(3)別の鍋に水をいれ、水が沸騰したら、かつおぶしを一気に入れ、

火を止める。(そうすると、かつおぶしがだんだん沈んできます。沈んでから5分くらい待ちます)

(4)かつおぶしをざるでこして、かつおだしができあがります。

火をつけて、沸騰直前になったら、火を弱めて味噌を溶き入れます。

味噌はグツグツ煮ないでくださいね。

これだけでもおいしいです!

 

(5)自然薯をおろす。

ポイント!

かつおぶしを入れたら火を止めることと、味噌は煮立てないでくださいね。

 

(6)お椀に、大根を入れ、具のない味噌汁を注ぎます。

その上に、すりおろした自然薯をのせて出来上がり。

緑色にみえるのは、大根の葉っぱ。

もし、葉っぱ付を買ったら、大根を煮た昆布だしにさっといれて、

一緒に食べましょう。

 食欲がないときは、これ1杯だけでも。

大根が大きいので、食べた感もあります。

お腹もあったまって、消化の負担もないのでぐっすり眠れますよ。

たっぷり寝て、明日は元気になってくださいね。