薬膳〈瞳美人〉第7膳 ブルーベリーとプルーンの豚しゃぶサラダ ゴーヤとミントをあわせて(レシピ/作り方)
フレッシュプルーンの季節です。ドライフルーツとして食べることが多いプルーンですが、この時期だけはフレッシュなまま食べられる貴重なひととき。
ドライプルーンは、鉄分補給なイメージがありますが、フレッシュなプルーンは、血の巡りをよくし、身体の芯の部分の元気をつけて、目にもよい効能があります。
ブルーベリーにも、血の巡りをよくし、目にもよい、そして身体の芯の元気をつけるという点が同じなんですよ。
この二つをつかった「瞳美人」な一品、ご紹介します。
身体の芯を元気にする=免疫力アップでもあるし、お子さんなら成長の過程での元気、年を重ねた方々ならエイジングに関する効能もありそうです。
特に、瞳美人の中でも、目のかすみや、老眼によい組み合わせでもあります。
お料理の話に戻しますが、
ブルーベリーとプルーンをつかったしゃぶしゃぶ?
意外ですか?
豚肉は、欧米の料理だと、国によりますが、ベリーを使ったり、りんごを使ったり、リンゴンベリーといった珍しいフルーツを使ったり、フルーツと肉を合わせる郷土料理があるくらいフルーツと相性がよいお肉でもあります。
豚肉には、薬膳的にも、「補腎」といって、身体の中の元気をつける効能もあり、同じ効能のあるブルーベリー、プルーンと相性もよいです。
そこに、夏バテ予防に、ゴーヤをプラス。
ゴーヤは、暑気あたりにもよく、心を冷ましてくれる働きもあるので、寝苦しい暑い夜には、いい野菜です。さらに目の疲れにもよいので今の季節にぴったりの組み合わせです。
さらに、汗のかきすぎを防ぐ「酸味」をホワイトバルサミコ、梅ペーストで隠し味につかって、夏バテ防止もする一品。
写真は、ゴーヤを細く細く千切りにしましたが、すりおろしてゴーヤおろしにして和えてもおいしいですよ。
甘酸っぱいブルーベリーとプルーン、きりっと苦いゴーヤの組み合わせは、食欲を増進させてくれます。
仕上げにミントと、紅蓼をそえて、夏の香り
<材料 4人分>
フレッシュプルーン 5-6個
ブルーベリー 小さめの1パック(好みで調整してください)
ゴーヤ 1本
豚肉しゃぶしゃぶ用 200g
メイプルシロップ 大さじ1
ホワイトバルサミコ 大さじ1
梅ペースト 小さじ1
ミント 適量
紅蓼(なくてもよい)
<作り方>
- プルーンは種を取り、1㎝くらいに角切り。(ブルーベリーの粒の大きさにあわせるときれいです)
- プルーンとブルーベリーに、メイプルシロップをまぶしておく
- ゴーヤは薄く千切りにするか、おろし金でおろし、ホワイトバルサミコをまぶし、
よく揉んでおく。ゴーヤが柔らかくなったら、梅ペーストをまぶして和えておく
- 鍋に湯を沸かし、豚肉をさっとゆで、冷水にさらしておく。
- 3と4を合わせ、紅蓼(半量)があればそれもあわせる。
- さらに、豚肉とゴーヤをもりつけ、その周りに、ブルーベリーとプルーンを
盛り付ける。
- 最後にミント、残りの紅蓼を添える。
フルーツの甘酸っぱい味と、ゴーヤにホワイトバルサミコ、梅をプラスした苦酸っぱい味が口の中で合わさると、とってもさわやかな夏の味になりますよ。
調味料を全部合わせて、和えるのではなく、フルーツには甘み、豚肉とゴーヤには苦味と酸味別々にあわせるところがポイントです。
それを手間と思わないで、ぜひお試しください。