日々の小さな素敵が、幸せの種になる~mie’s art de vivre《第5回》ゴールデンレトリバーとの生活

こんにちは。薬膳料理研究家の小池美枝です。

「日々の小さな素敵が、幸せの種になる mie’s art de vivre」です。

毎日の生活の中の、わたしの好きなことをピックアップしたコラムです。

 
今回は「ゴールデンレトリバーとの生活」



犬との生活されている方、多くいらっしゃると思います。

わたしは、小学生の時に、小さな犬を父に買ってもらって、ずっと一緒に大人になりました。

小さな子だったから、何処に行くにも一緒。

自転車の籠にのせて、公園や買い物や、友達の家にも一緒でした。

わたしが、就職が決まって、あと数ケ月で社会人になる。

そんなタイミングで、15歳の寿命を全うして、虹の橋を渡りました。

 

それからは、いつかまた犬との生活がしたいなと思って、

20代で結婚して

30代で念願の犬との生活が再び始まりました。

それも大型犬。憧れだったゴールデンレトリバーです。

初めてのゴールデンレトリバーの名はヴァンス。

南仏にある小さな街の名前です。

ヴァンスという街には、わたしの大好きな画家マティスのロザリオ礼拝堂があって、

その街の名前をつけました。

 

その3年後に、女の子のゴールデンレトリバーを迎え、フルールと名付けました。

フランス語で「花」。お花のようにきれいな愛らしい女の子でした。

当時は、フランスかぶれ(笑)だったので、名前は、はなちゃんではなく、フランス語。

この頃は横浜の山手に住んでいて、

夏は庭で子供プール。週末は湘南の海に連れていっていました。

 

ゴールデンレトリバーは、本当に水が好きで、水を見れば飛び込んでしまうくらい。

それもあって、いつか海のそばに住みたいなと思っていました。

そんな時、1本の映画に出会います。

これは、雑誌BRUTUSの表紙ですが、この映画です。

アメリカの写真家であり映画監督であるブルース・ウェーバーが、ご自身の犬たちとの生活を映画化しました。

2004年『トゥルーへの手紙』です。

彼は、当時10頭くらいのゴールデンレトリバーたちと生活していて、

撮影や、仕事のときにも一緒。

キャンピングカーのような大きな車に乗ってあちこちに。

その楽しそうな幸せそうな犬たちの笑顔に魅せられました。

 

10頭は無理だけど、たくさんいたらいいな💗

 

意を決して、2004年(映画を見てすぐですね💦)

ヴァンスと、フルールと鎌倉の稲村ケ崎に引っ越しをしました。

当時はサーフィンもしていたので、

毎日のように海に行く生活(ちゃんと仕事もしていました!)

休日は、サーフィンをするか、犬と海で泳ぐか、友人たちと浜辺でBBQをするか・・・

そんな生活でした。

 

ヴァンスが2008年に病気で死んでしまったあとに、

やってきたのがコヴァンス。

ヴァンスのジュニアだから「コ」をつけてコヴァンス。

 

そこから、デューク、ソレイユ、2代目フルールと

一番多いときには、4頭が我が家の家族になりました。

 

毎日が犬の幼稚園!!!

それは、それは賑やかでした。

4頭は本当に楽しそうで、お留守番も寂しくない。

1歳違いの兄弟たちなので(血は繋がっていない子もいます)

いたずらも半端ない。

 

ある日は、リビングの3メートルもあるガラスをぶち破り、

ある日は、仕事から帰ってくると、3人がけの大きなソファーが木枠だけになって、リビング一面綿の海。

みんなの口には綿のかけらがついていて、満面の笑み。

それはそれは楽しかったんだと思います。

もう叱る気にもならず、わたしも大笑い。

 

ご飯づくりも大変だったけれど、毎日の食べっぷりに作り甲斐がありました。

 

そんなにぎやかな時代が過ぎ、

2021年に迎えたのが、いま一緒に生活しているノア。


ブリーダーさんのところで初対面したときのノア

 

ノアは、ハワイ語で「自由」

わたしのフランスかぶれの時期が終わって(笑)、

自分の仕事もかわって、これからの人生を自分も含めて

自由に生きたいなと思って。

もう一つは、

4頭いたからということもありましたが、自分が若いころは結構厳しく躾をして、

みんなとってもいい子だったけれど、もっと犬らしく、自然の一部として自由に

生きてほしいな。

それは自分自身へのメッセージでもあったのかもしれないけど

そんな思いでノアと名付けました。


我が家に来た日 生後2ケ月


我が家に来て1週間くらいして、早速いたずらしているところ


ベランダで初めてのプール。生後6ケ月


初めての旅行で、八ヶ岳のドッグラン。1歳の誕生日

 

名は体を表すといいますが、本当に自由な子です。

でも、そんなのびのびしているノアをみていると、自分も自由なココロでいられます。

 

そんなノアも2歳になりました。

写真は、2歳の誕生日に海に行ったときのもの。

 

ここ数年は、都内に住んでいたのですが

この海への旅の時のノアが、あまりにも幸せそうで、ココロも身体も自由で

かっこいいなって思いました。

 

この日をきっかけに、やっぱり海の生活に戻ろうと決心。

 

ヴァンス、フルール、コヴァンス、デューク、ソレイユ、二代目フルールが過ごした海辺の生活を、ノアにもしてほしい。

私もノアと海辺の生活をしたいと家を探し始めました。

 

念願かなって、この記事が掲載のころ、

私とノアの海辺の生活がスタートします!!

どんな生活か・・・

またご報告できたらいいなと思っています。

 

ゴールデンレトリバーとの生活をスタートして、24年。

最初に飼ったヴァンスを、初めて獣医さんのところにつれていったときに言われた言葉

 

「お母さん、大型犬を飼うということは、最低限の条件として
この子が年老いたときに、自分の力で抱き上げて、診察台にのせられること。それができなければ、飼う資格はありません」

 

実際、大型犬の介護は本当に大変です。でも、そのことで大切な何かを彼らは教えてくれます。

人の一生を凝縮して生きる彼らから、

人生について、生きざまについて

死にざまについても、見せていってくれます。

 

どんなことがあっても自分で最期まで看取るということと、

体力的にきちんと自分を鍛えておきなさいということ。

いつでも最初に出会った獣医師の言葉が心に響きます。

 

犬の一生は、本当に早い。

その子がたのしく、おいしく、生まれてきてよかったと思ってもらえるような母でいたいと思います。

何より、わたしが犬たちに、人生を素敵に豊かにしてもらっています。

 

いつか、ノアにも可愛いお花のような妹が来るといいな。

ノアがハワイ語だから、フルールじゃなくて、ハワイ語になるのかな???

 

わたしと、ゴールデンレトリバーとの生活は、まだまだ続きます💗

 

皆さんの「今日」は小さな素敵、ありましたか?

日々の小さな素敵が、幸せの種になりますよ💗

A bien-tot! Mie