【ゆるっと薬膳、簡単レシピ】第7膳 おせちの活用 de クラムチャウダー<腰痛予防に> 牛乳でスマイル レシピ

明けましておめでとうございます。

昨年からスタートした食のプロジェクト。

薬膳連載では、毎回おうちで簡単にできて、ココロも身体もゆるっとする

お料理をご紹介していきます。

今年も健康第一。皆様にとって、元気で素敵な1年になりますように!

 

ココロも身体もゆるっと。ゆるっと薬膳 第七膳です。

〈素敵に、マルシェ。〉は20226月に農林水産省が立ち上げた「牛乳でスマイルプロジェクト」に賛同し、

牛乳・乳製品の消費の拡大を目的とし、酪農家の方々を応援いたします。

ということで、1月の食のプロジェクトは、「牛乳」をつかったお料理を

ご紹介していきたいと思っています。

 

さて、

前回のゆるっと薬膳、つくってみていただけましたか?

 

年末の大掃除で忙しく過ごして、お正月、おうちでのんびり映画やテレビ。子供たちと寒い中、公園で遊んだり・・・腰ちょっと痛いかも???という方はいらっしゃいますか?

腰痛と一口に行っても。中医学では実は原因はいくつもあります。

簡単にご説明すると、冷えによるもの、湿熱といって「湿」が溜まっていることによる

身体の中の熱によるもの、瘀血(血が巡っていない)、老化をはじめとして身体の芯の部分の衰えからくるもの・・・などなど原因を探ってから処方を考えるとよいのですが

今日は、まずは予防と、老化による部分の改善というところからの

腰痛予防によい薬膳をご紹介します。

 

「おせちの活用 deクラムチャウダー」

 

おせちの活用?

そう、14日ともなると、そろそろお節料理もう飽きちゃったよ

という方も多いのでは。そこで残っているおせち料理を活用して

クラムチャウダーをつくります。

 

使うおせちは、

ごまめ、黒豆、ハツ頭

先程、腰痛の予防と、老化による腰痛の改善というお話をしましたが、

この3つの食材は、「腎」といって、身体の芯の元気をつけることがよいとされています。

 

ごまめ(かたくちいわし)も、黒豆も、ハツ頭(里芋の仲間)も

「腎」を元気にしてくれる食材です。

 

元気になるには、お腹の調子も大切。

ということで消化を助けてくれる、かぶ、蕎麦の実に、はまぐり(あさりでもよいです)を

プラス。お腹をあたためてくれる甘酒に、身体に潤いを与えてくれる牛乳で

つくります。

 

ごまめや黒豆は甘いまま、ハツ頭はお煮しめでつくった出汁で炊いたものを

そのまま使って大丈夫。

これらの下味が出汁になって、とってもおいしいクラムチャウダーになりますよ。

しかも簡単!

 

さあ、つくりましょう!

 

ゆるっとする場所は、ココロと腰。

 

<材料 4人分>

はまぐり 4個(あさりでもよくて、その場合適量)
かぶ 2個
ハツ頭 おにしめ5-6個(食べてしまっていたら、里芋などを5-6個)
黒豆 大さじ2
ごまめ 大さじ2
蕎麦の実 15g(乾燥)
甘酒 ペーストのもの 大さじ2(飲む甘酒なら50ccくらい)
牛乳 200cc
塩 適量

 

 

 

<作り方>

(1)かぶも、ハツ頭も食べやすい大きさに切っておく

 

 

(2)はまぐりは、貝の表面をよく洗っておく。

あさりや、はまぐりの貝は、中の実は身体に溜まった余分な水分を排出してくれ、身体の中の熱を冷ましてくれる働きがあります。

他に、貝(貝殻)にも効能があって、イライラや癇癪などをおさめてくれる働きが

あるので、ぜひ殻のついた貝をつかってくださいね。

 

(3)鍋に水をいれ、かぶとハツ頭をいれて火にかける。

(4)かぶと八ツ頭が柔らかくなったら、はまぐりと、蕎麦の実を入れる。

このあとは、火を弱くしてぐつぐつ煮立てないようにしてください。

その方が、貝の出汁がおいしくでます。

 

(5)ごまめ、黒豆を入れて、10分くらい煮ます。

このときに、はまぐりは一度とりだしておきます。

(6)具材が柔らかくなったら、甘酒、牛乳をいれて、少し煮ます。

このときも、沸騰させないようにしてください。

 

ここで、ちょっと牛乳のお話。

 

薬膳的には、牛乳は気や潤いを補って身体を元気にしてくれ、胃も健やかに、腸を潤してくれますから、皮膚の乾燥、便秘などにもよいと言われています。

同じ、動物のお乳ということで比較してみると、

羊乳(羊のお乳)は疲れによく、身体を温め、馬乳(馬のお乳)は血を補い、

身体の中の熱を冷ましてくれると言われていて、人のお乳にも似ていると言われています。

最近よく飲まれている豆乳は、植物のお乳ですが、身体に潤いを与えてくれ、肺の熱を冷ましたり、おしっこの出をよくしてくれる働きがあります。

 

一方、栄養学的な話をすると、

牛乳といえば、カルシウム。

カルシウムの補充や骨粗鬆症予防で飲んでいるという方もいらっしゃると

思います。

そのカルシウム。実はマグネシウムと一緒に摂ると、

身体への吸収がよいと言われています。

カルシウム2:マグネシウム1がよいと言われていますが、

牛乳だけでみると配合比率が、カルシウム10:マグネシウム1くらいだそう。

 

なので、牛乳を飲むとき、お料理に使う時には

マグネシウムが入った食材とあわせて摂ってほしいと思います。

今回のクラムチャウダーは、

はまぐり、蕎麦、黒豆、ごまめなどにはマグネシウムが含まれていますから

とてもバランスよく吸収できると思いますよ。

 

(7)さあ、できました!

お皿に盛り付けて、今日はかぶの葉っぱを盛り付けて

彩りよく。

はまぐりの出汁、ハツ頭のほくほく、黒豆、ごまめ、甘酒の

ほんのりした甘みがココロも腰もゆるっとしてくれますよ。

 

今日は牛乳のいろいろなお話もしましたが、また最近では

いろいろな「ミルク」がでていますが、

中医学では、どれがよくて、どれが悪いということはなくて、

そのときの体調や、その方の体質などによって使い分けていくので

どこまでもパーソナル。

自分の中でも季節によって、年齢によって、そのときの生活によって

変わりますから、いつも自分がどんな体調なのかな?と

自分と向き合っていただけるといいなと思っています。

 

今日の薬膳は腰痛予防なので、最近腰が痛いなとか、座りっぱなしのことが

多くて、腰を大切にしたいなとか、前と比べると重いものが持てなくなったなあ

なんてときに、ぜひつくってみてください。

新年から元気に過ごせますように❤