薬膳<心美人>第3膳 河内晩柑と春菊のサワーサラダ 帆立のソテーを添えて(レシピ/作り方)
和製グレープフルーツとも言われる河内晩柑(かわちばんかん)。
柑橘というと、冬のイメージが大きいですが、河内晩柑は、初夏から夏にかけておいしい柑橘です。
起源は、熊本県河内町で見つかった文旦(ぶんたん)の一種と言われています。発見された場所の名前(河内)と、収穫時期が春先以降であること(晩生の柑橘)から「河内晩柑」という名前になったそうです。
ただ、同じ品種でも、美生柑(みしょうかん)、愛南ゴールドなどいろいろな名前がつけられていることもあります。
今回は、「心美人」がテーマ。
蒸し暑くなってくると、なかなか寝つけないなんてことになったりしませんか?
また、気候の影響でいつもより、イライラしたりしませんか?
これからさらに暑くなってくるので、睡眠をたっぷりとって、なるべく心健やかに過ごすことで、夏バテを防ぐこともできますよ。
春菊には、イライラを鎮め、心を落ち着かせる働きがあります。
河内晩柑が気を巡らせ、消化も促してくれるので、お腹もすっきり。
なぜなら、お腹に未消化物が溜まっていると、それも「痰」になり、巡りの悪い身体に
なりがちだからです。
春菊同様に、心を落ち着かせてくれる帆立をソテーにして添えたら、
「心美人」の一皿に。
サラダには、アーモンドをプラスすると、より心健やかに。
仕上げに河内晩柑の皮を散らすと、ふーーっと柑橘のいい香りになり、
食欲もでてきますよ。
*河内晩柑の皮には、抗炎症作用のある成分が含まれています。
この成分は、身体によい成分なのですが、血圧などのお薬を服用されている方で
グレープフルーツの摂取を制限されている方は、皮は控えてください。
<材料 4人分>
・河内晩柑(美生柑など) 大1個
・春菊(サラダ用など柔らかいものがよい) 1袋
・帆立 4個
・サワークリーム 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ1
・塩 少々
・バター 10g
・ソテー用のオイル 適量
果汁がたっぷりあるので、ビネガーや酢がない方がおいしいです。
<作り方>
- 帆立は、殻付きであれば、殻から外しておく。
- 河内晩柑は、皮をむき、房から実をとっておく。
このとき、果汁がたっぷりあるので、ボウルのようなところで
作業し、果汁も全部とっておいてください
- 春菊を食べやすい大きさに手でちぎる。
- 2のボウルの河内晩柑の実を別の器にとっておき、それにオリーブオイル、サワークリームと果汁を和える。
- アーモンドを細かく刻む。
- 4に、ちぎった春菊、河内晩柑の実、アーモンドを合わせて、和える。
- フライパンに適量のオイルをしき、帆立をソテーする。仕上げにバターを入れて、香りづけする。
- 皿にもりつける
もっとたくさん帆立を添えても!
キリっと冷えた白ワインにぴったりですよ。
美薬膳の第3膳「河内晩柑と春菊のサワーサラダ 帆立のソテーを添えて」はいかがでしたか? <心美人>とは、イライラしない落ち着いた人のことを言うのですね。勉強になりました。ではまた次回もお楽しみに♪