薬膳〈髪美人〉第11膳 ぶどうと、キノコの蕎麦粉ガレット (レシピ/作り方)

今週は、お彼岸です。

春の春分の日、秋の秋分の日。

昼と、夜の長さが同じになる日です。中医学的にいうと、陰と陽が同じになる日。

夏至が一番昼が長く、そこから徐々に夜が長くなって、秋分の日で同じ。

ここからは冬至にむけて、昼が短くなってきます。

朝晩もめっきり涼しくなりましたので、身体の冷えに注意し、血の巡りをよくしましょう。

以前にも、「髪は血の余り」とお伝えしたかと思いますが、

今回は「髪美人」ですので、血の巡りをよくし、さらに冬に向けて

寒さや風邪などにまけない免疫力をつけておく食材をとっていきましょう。

 

今回のフルーツは、ぶどう。

巨峰、シナノパープル、シャインマスカット、デラウエア・・・

いろいろな種類のぶどうがありますね。

 

ぶどうの薬膳的な効能は、血の巡りをよくする、気を補う、補肝腎といって

身体全体のパワーをつくるのを補ってくれる効能に加え、さらに強筋骨といって

筋肉や骨を強化してくれるという効能もあり、元気印100点的な食材ですので、

旬の今、たくさん召し上がってください。

今日の献立は、蕎麦粉のガレット。

蕎麦粉のクレープです。

 

フランスのブルターニュ地方では、蕎麦粉のガレットがよく食べられます。

その際には、ハムや、卵といった食材をガレットのなかに入れてチーズをのせ

カリっと焼き、食事代わりに、りんごのお酒シードルと食べることが多いです。

 

今回は、ガレットの中に、秋の味覚きのこをたっぷりと入れ、ぶどうとあわせていただきます。

さらに、紫のぶどうをつかって、メイプルシロップで軽く煮込んだジャムのようなソースをつくり、

ガレットに塗って仕上げにかけて、いただきます。

材料は、ぶどうの他に、ベーコン、きのこたっぷり。

きのこは、全体的な働きは免疫力アップですが、薬膳的にはその効能も

少しずつ変わってきます。

今回使うのは、しいたけ、まいたけ、しめじ。

しいたけは、気を補い、まいたけは気を補うほかに、補五臓といって、五臓=内臓全体を

丈夫にしてくれる働き、しめじは、血を補います。

そこに、ベーコン(豚肉)をプラス。豚肉も、身体の芯のパワーを補い、

潤いを与えてくれます。

さらに、くるみを合わせます。くるみも身体を温め、元気にしてくれるほか、

髪をつややかにする働きがありますので、ぶどうとの組み合わせで「髪美人」ばっちりです。

 

ぶどうソースは、他の肉料理のソースや、パンケーキにつけても

おいしいので、多めにつくっておくといいですよ。

 

 <材料 4人分>

巨峰 1房(紫色のぶどうなら他の品種でもよいです)
シャインマスカット 1房
蕎麦粉 100g(水250cc)
ベーコン 50gくらい
しいたけ 5枚くらい
しめじ 1パック
まいたけ 1パック
メイプルシロップ 大さじ1(水大さじ2)

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<作り方>

  1. 蕎麦粉に水をいれて、よく混ぜる。混ぜてから2-3時間寝かせる。

(夜寝る前に、あわせて、一晩。翌朝のガレットにするタイミングでもOKです)

 

  1. きのこは食べやすい大きさに切る。ベーコンも細切りに。
  2. フライパンに油を敷き、ベーコン、きのこを炒め、くるみをあわせさらに少し炒める。

  1. ぶどうは、房から外し、ガレットに使う分(1人各3個くらい)を半分に切っておく。
  1. 残りの紫のぶどうは、皮ごと1/4個の大きさに切って、鍋にメイプルシロップ(ライト)大さじ1,水大さじ2を加え、煮る。写真のように、ぶどうが柔らかくなって、ジャムのようにとろんとしてきたら、OKです。

  1. 寝かせておいた、蕎麦粉の生地をフライパンで焼きます。薄くクレープ状になるくらいなので、あまり厚くしない。フライパンの径26㎝で、大きめのレードル(おたま)1杯くらいを目安に生地をいれ、薄くのばします。生地がふつふつとしてきたら、ぶどうソースを薄く敷きます。

  1. そのあと、炒めた具材をのせ、その上に、ぶどうを5-6個並べます。

  1. そこから5分くらいすると、端っこがチリチリと乾いてきますので、裏を見て焼き色がついていたらできあがり。
  1. 生地の四方を折り曲げ、お皿に盛り付けます。

 

食べるときに、パンケーキにシロップをかけるように

ぶどうソースをさらに好みの分量をかけて召し上がってください。

ジャムといっても、メイプルシロップ大さじ1だけの糖分で

あとは、ぶどう本来の甘みなので、デザートではなく

しっかりとしたお料理になるかと思います。

ぶどうを2種類用意しなくても、1種類でも大丈夫。

ただし、今回は皮が紫色の品種をつかってくださいね。

あとは、ぜひ種無しを。種を取る時間を省けます。

秋らしい蕎麦粉のクレープ、いかがですか?

休日のブランチにも、軽く済ませたい夕食にワインとあわせても🍷

蕎麦は、気を巡らせ、消化不良になっているお腹の調子をととのえますので、

食べ過ぎた翌日のごはんにも、ぜひ。

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