薬膳〈肌美人〉第4膳 メロンと白木耳の冷たい杏仁スープ ハモンセラーノ(生ハム)のグリッシーニ添え(レシピ/作り方)
暑い季節になると、イタリアンレストランで生ハムメロンというメニューを
よく目にしませんか? アンティパスト(前菜)として、スプマンテによく合いますね。
今回は、生ハムメロンを薬膳料理に仕立ててみました。
メロンと、白木耳を杏仁豆腐でおなじみの杏仁のスープの具として、
ハモンセラーノ(生ハム)をグリッシーニに巻いて添えました。
とろんとした冷たい杏仁のスープに、甘いメロンと、プルプルの白木耳の
喉越しのよさは、暑い夏の食欲のないときにもぴったり。
メロンの薬膳的な効能は、清熱、解暑、生津、利水、通三焦。
身体の中の熱を冷まし、夏の暑さも冷まします。
同時に、身体の中に潤いを与えながら、余分な水分はきれいに排出する働きがあるので、
夏バテ防止にもたくさん召し上がってほしいフルーツです。
白木耳も身体の中に潤いを与え、お肌の渇きを防ぎます。
杏仁は、あんずの種の仁。生薬としても使われ、肺を潤し、咳を鎮めて
腸の働きもよくして便秘を防ぐ効果もあります。
本格的な杏仁スープや、杏仁豆腐は、苦杏仁と、甜杏仁という2種類の杏仁を
使って作るのですが、今回は、スーパーなどでもよくみかける
杏仁霜(顆粒になっているもの)をつかいます。
👇
白木耳は、これくらいふんわりするまで、水で戻してくださいね。
ちょっと中医学の専門的な話になりますが、肺と大腸は、お互い関係の深い臓腑で、
さらに肺と大腸は、お肌にも関係しています。
すなわち、肺と大腸を潤すと、お肌も潤う。
そう、「肌美人」になるお料理です。
メロンが身体の熱を冷まし、白木耳と、杏仁が肌に潤いを与えてくれます。
生ハムは豚肉でできていますから、身体に潤いを与えて、気を補う豚肉は
つやのある元気な肌のお助けにもなってくれます。
これから日差しも強くなってきますから、日焼けによる乾燥などにもよく、
おいしく食べて、お肌の内側からプルプルにしていきましょう。
<材料 4人分>
・メロン 1/2個
・杏仁霜 大さじ2
・牛乳 400cc
・水 200㏄
・白木耳 15g(乾燥の状態で)
・氷砂糖 40g
・ハモンセラーノ 8枚
・グリッシーニ 4本
<作り方>
- 白木耳は、たっぷりの水で戻しておく。
- 鍋に水200ccと氷砂糖をいれ、火にかける。
氷砂糖が溶けたら、ふんわり戻った白木耳を細かく刻んで、一緒に煮る。30分くらい弱火でコトコトと、とろとろになるくらい 白木耳が柔らかくなるまで煮る。(その方がおいしいです)
- ボウルに杏仁霜と牛乳をいれ、よくかき混ぜる。
- 2の鍋に、3をいれ、完全に杏仁が溶けるまで混ぜたら
火からおろし、氷水のはいったボウルに鍋をあてて粗熱をとり、1時間くらい冷蔵庫で冷やす。
- メロンは種をとり、食べやすい大きさに切る。(丸くくりぬくとかわいいです)
- 器に、冷たい杏仁スープをいれ、メロンを添える。
- グリッシーニに、薄くスライスしたハモンセラーノを巻きつける
杏仁スープのほのかな甘さと、ハモンセラーノの塩気の
マリアージュがなんともおいしいです。
スプマンテや、スパークリングワインと合わせて
休日のブランチにいかがですか?
美薬膳の第4膳「メロンと白木耳の冷たい杏仁スープ ハモンセラーノ(生ハム)のグリッシーニ添え」はいかがでしたか? ハモンセラーノは当サイトでも大人気商品のひとつです。ぜひご自宅でも、レストランで味わうような生ハムメロンをつくってみてはいかが?